
2025年6月27日、一般社団法人大阪府宅建取引業協会北摂支部様にて、不動産DXサミット『不動産DX/AIって言うけど言葉だけ進んでない?素朴な疑問を解消しよう。』に弊社代表の木村圭志が登壇いたしました
主催
アイティメディア株式会社イベント運営事務局×住宅新報 様
タイトル
不動産DXサミット『不動産DX/AIって言うけど言葉だけ進んでない?素朴な疑問を解消しよう。』
内容
マンションリサーチ株式会社 代表取締役社長 山田力さんと、株式会社グランクルー 代表取締役 加瀬健史さんをパネラーに迎え、なぜ不動産業界はDXが進んでいないと言われているのか、テックと不動産会社のすれ違いはなぜ起こるのか?等について、テック企業である山田社長の視点と不動産会社である加瀬社長の視点、その間に立つ支援者木村の視点からざっくばらんにサミットする濃密な40分でした。
「現場が望んでいないのに“DXしなきゃいけない感””時代遅れ感”をテック側が一方的に演出しているだけなのでは?」と、DX推進が一種のマーケティングワードのように扱われてしまうことで、現場のニーズとの乖離が広がっている、と、テック側の立場にいる山田社長があえてご指摘される所から始まりました。
それを受けて加瀬社長は、「パソコンの無い時代から営業をしていた不動産会社の側からすると、効率化することに罪悪感がある。例えDX化を進めていたとしても、それを威張れる事だとも思えない。そんな中でテックの人に“俺達がその古い現場を変えてあげる”という上から目線な態度で来られると受け入れがたい思いが強くなってしまう」と、営業現場を長く経験してきたからこその葛藤と、心理的ハードルについて教えてくれました。
一部のテックが強引に作った潮流で、DXをしなければならないからやる、なんかわからないけどやる、で始めてしまうと、かえって現場が混乱することが多い。
良いツールを入れても、現場で機能しないケースが後を絶たず、「なぜ導入するのか」「どう活用するのか」を現場と共に考える大事なプロセスが抜け落ちてしまうと失敗に陥りやすい。と、木村がこれまでの支援を通じて現場で感じてきたことを伝えると、お二方とも深く頷いていらっしゃいました。
サミットを通して三者の共通認識として上がったのは、便利なツールは確かにあるが、「万能なツール」は存在しないということと、結局は「人」が考え、使いこなしてこそDXは機能するということ。
また、最初は小さく試し、現場に合った形で運用を重ねることが成功の鍵だということでした。
現場・テック・支援者の3視点を交差させることで、「現実的なDX」のあり方をより立体的に伝えることができる貴重なサミットになったのではないでしょうか。
ご来場、ご視聴いただきました皆様、誠にありがとうございました。